とうとう暑い季節がやってきました。今年は暑いだけじゃなく湿度も高くて嫌になってしまいますね。
うさぎにとってもつらい季節になってきました。つい最近までは換毛期のために、毛球症による体調不良のお問い合わせが多かったのですが、最近は暑さのために、熱中症気味の体調不良のお問い合わせが増えて来ました。毛球症と熱中症は発症した時に似たような症状が現れます。そのため、間違って手当てをすると病態を悪化させてしまうので、見分けがつくように記載します。
【熱中症や夏バテ】
◯伸びてぐったりしている。
◯食欲が低下し、活力がない。
◎耳が熱い。
◎呼吸が早くなっていることがある。
【毛球症】
◯伸びたり、まんまるくなって動かない。
◯食欲が低下し、活力がない。
◯撫でると毛がたくさん抜ける。
◯うんちの形が悪く、連結しているものがある。
◎耳が冷たい。
◎呼吸が遅くなっていることがある。
比較してみていかがでしょうか?
◎のところが気をつけてほしいポイントになります。大抵の病気は保温をして、自己免疫を上げて回復を促すのですが、熱中症の場合は冷やさないといけません。そのため勘違いをすると、熱中症に保温をしたり、毛球症に冷却したりと症状を悪化させてしまうことになります。だいたいのそろそろ換毛が落ちついてくるのですが個体差があるので、落ち着いて症状を確認し、適切な手当てを実施して下さい。
熱中症のように体の中のバランスを崩すような病気はとても怖いものです。発症のサインもわかりにくく、暑いところにいてなんとなくダルイ、やる気が出ない等で既に発症しているケースもあります。気の持ちようだと思って我慢すると、急に脱力卒倒し死んでしまうという油断ならない病気です。熱中症を早期発見したとしても、元に戻るまでに2週間かかると言われています。打撲のように起因がわかりやすく、風邪のように熱が出たり喉が痛いなどのわかりやすい症状がないので、飼い主様もうさぎも本当に気をつけて下さい。
うさぎは暑さに弱く、寒さに少し強い動物です。適温は18〜24℃、湿度は40〜60°くらいが快適です。最近は日本列島も気温が上昇しているので、エアコンがないと生活出来ないくらいになってきています。電気代は気になるところですが一層の事諦めて、自宅ではエアコンをガッツリ使って、飼い主様もうさぎも快適重視でまったり過ごしてみてはいかがでしょうか。
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