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ジャージーウーリーのブラッシングについて

 春になり晴天が続きとても気持ちの良い季節になってきました。うさぎたちも夏に向けて換毛が始まってきています。皆さんも日々の抜け毛に悪戦苦闘しているのではないでしょうか?当店のうさぎたちはピークを越えて落ち着いてきたかなというところです。今回の換毛期で気づいたのですが、長毛種であるジャージーウーリーが全然手がかからなかったなぁと思い、ジャージーウーリーのご紹介とブラッシング方法について書いていきたいと思いました。


 ジャージーウーリーは日本では珍しいですが、ペットうさぎ本場のアメリカではネザーランドドワーフ、ホーランドロップに次いで人気のある品種です。性格が穏やかで人馴れしやすいことから、「ノーキックバニー」と称されています。大きさは約1000~1300gくらいです。ネザーランドドワーフの毛が伸びたというような印象です。長毛の見た目からは想像出来ない程、被毛の管理が簡単です。牧草をよく食べるので、毛球症にもかかりずらく、健康面の管理も安心です。カラーバリエーションが豊富で、うさんぽでぴょんぴょん走り回っている姿はとても愛らしいです。ペットにとても適した品種ではありますが、長毛の管理が難しそうと言う理由から日本ではあまり飼っている人がいないのが現状です。


 ジャージーウーリーのご紹介としてはここまでにしておいて、本題のブラッシング方法について書いていきます。

 ジャージーウーリーは子供のうちは被毛が細く、アンダーコートが十分に生えていないので毛先に毛玉が出来やすいです。この毛先の毛玉は豚毛のブラシや濡れ手で撫でるブラッシングで除去します。ただ撫でるだけでも指に毛が絡んで取れる場合が多いです。大人になるとアンダーコートが充実してきてビシッと密度のある手触りになります。そうなってくるとブラッシングはほぼ必要がなくなり、まったくと言っていいほど手がかからなくなります。日頃のコミュニケーションとして抱っこして撫でていれば、大きな毛玉も出来ず、さらさらで美しい被毛を保持してくれます。換毛期はポーリッシュのように短い毛がパヤパヤ舞うことがありませんし、ホーランドロップのようにアンダーコートがモリモリ取れてデコボコになる感じもありません。ジャージーウーリーの換毛期は体から不要なアンダーコートがはみ出てくるので、手で引っ張って取ってあげるのが簡単です。コームを使用すると必要なアンダーコートも不必要なアンダーコートもたくさん取れてきます。アンダーコートがなくなると、トップコートが絡まりだし、また子供の頃のような毛先に毛玉が出来る原因になってしまいます。当店では毛玉の除去や絡まった毛を整えるためにコームを使用しますが、ジャージーウーリーの特性を理解したトリマーの施術を受けないと、ブラッシング直後は綺麗なのですが、数日後からパヤパヤした毛先の毛玉がたくさん出来て、かえって手間が増えてしまうことになります。

 日頃簡単なブラッシングをしていると大きな毛玉が出来ることは少ないです。稀に撫でているときに何か腫瘍のようなものを手に感じる時があります。これは大きな毛玉である可能性がとても高いです。大きな毛玉は除去しないとどんどん成長していきます。大きくなった毛玉はコームで取れない場合が多く、無理に取るとハゲが出来てしまうので、バリカンで毛玉の根元を刈るのがいいです。お尻周りも汚れが気になるようであれば、最初からバリカンで毛を短くしておくと汚れにくくなります。自分で出来ないようであればどうぞ当店のブラッシングをご利用下さい。


 内容が長くなりましたが、ジャージーウーリーは本当に飼いやすいうさぎです。私は昔シェルティという犬種を飼っていて、全般的に長毛の品種が好きです。そのため、長毛好きの方にはぜひおすすめしたいうさぎです。当店にジャージーウーリーの親うさぎと生まれて4か月の子うさぎがおりますのでぜひ見に来て下さい。きっと愛らしい姿に心奪われると思います。

 


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